彼と私と元カレ


「慣れない物履くからだよね〜ははっ」



「ははっ、じゃねーよ、痛みは?」



「さっきはちょっと痛かったけど、今は少し引いたよ?」



理沙の言葉に、紺野は疑いの目で見てくる。



「本当本当、ウソついてないっ」



「はぁー…ならいいけど」



そう言って紺野も理沙の隣に座る。



「なんか…いつもと逆だね?」



「え?逆って?」



「いつもはマネージャーの私が心配してるから、なんか紺野くんが私のこと心配してるって新鮮だった」



「あのなぁ〜いつも心配してるし、俺は…」



「えっ…」



「多分、あの日から…」




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