彼と私と元カレ

「あのねっ…やっぱりこれだけは言いたくてっ」



「……なに？」



「楽しかったから…今日が最後だなんて言わないで欲しい！」



「……えっ？」



そう口にしてしまい、理沙はハッとして言ってしまった自分に恥ずかしくなる。



「いや…だから…その…」



慌てる理沙に、紺野が後ろ首を掻いて口を開く。



「それ……本音？」



「えっ…？」



「もし、本音だったら…すげー嬉しいんだけど」



「……っ」



「小澤がイヤじゃなかったら、また遊びに行かない？２人で…」



「……はいっ」



「ぷっ…なんで敬語？」



「いや、分かんない…焦って…」



「なんだそれ、まぁいいや、じゃぁ…また誘うよ」



「うん！」