彼と私と元カレ
「あぁ、たいした用じゃないよ」
「そっか?」
「…小澤こそ、誰かから連絡?」
「えっ…?ううん、大丈夫っ」
「…そっか?」
ウソ…言った?私……。
でも、紺野くんに先輩のことで心配かけたくないし…。
紺野くんも、聞き返して来ないし、大丈夫だよね…。
そしてアイスが来て、二人はそれぞれ食べ始める。
「あーうまっ、やっぱ夏はアイスだよなっ」
「ねっ?」
紺野くんと、こうして二人でアイス食べる日が来るなんて…思わなかったな。
紺野くんは、私のどこが良かったのかな?
「小澤?…どうかした?」
「あっ…ううん、なにもっ」
「そうか?」
私も、言っちゃえばいいのかな?
自分の気持ち…。
そしたら、紺野くんと付き合うこととかに、なるのかな?
でも…。
理沙は携帯をしまった鞄をチラッと見る。