彼と私と元カレ
ある日の部活終わり。
木陰のベンチで、監督と話してる羽山の元に、理沙が呼ばれる。
「監督っ」
「マネージャー、羽山の肩マッサージしてやってくれ、ちょっと張りが残ってるみたいだ」
「あ…分かりました」
「じゃ、よろしくな?」
「お疲れ様でしたっ」
監督に頭を下げると、羽山に向き直す。
「悪いな?マネージャー」
「ううん、全然っ、マネージャーなんだから、いつでも言って?」
「そういうわけにもなぁ〜」
「えっ?」
「あ…いや?」
「それにしても、羽山くんが肩の張り訴えるって、珍しいね?」
「あぁ、今日はちょっと無理したかも、大地のヤツが張り切ってて、俺も燃えてしまった」
「確かに、紺野くん気合い入ってたね?」
「色々と、燃えてるんじゃないんですか?」