ゆりかご
「ごめん、遅くなっちゃったから送ろうか?」
DVDを片付けながらあたしに聞く翔矢。
「近いから大丈夫だよ。あたしの方こそ、遅くまでごめんね。」
「うちは全然大丈夫だから。気をつけて帰れよ?」
「うん…。」
翔矢……。
「…どした?」
あたしは、翔矢の目の前でうつむいて立っていた。
帰らなきゃいけない時間なのは解ってるけど、まだ帰りたくなくて…あたしは、翔矢のTシャツをキュッと握った。
「繭…?」
名前を呼ばれて顔を上げたあたしのおでこに、翔矢はチュッとキスをしてくれたんだ。
「…。」
「メールする。電話も。な?」
「…うん。あたしも。」
翔矢にたしなめられTシャツから手を離し、あたしは暗くなった道に足を踏み出した。
思ったより暗くなっていた外を見て、翔矢はまた送ろうかと言ってくれたけど、あたしはそれを断って家に向かった。
映画観てーーー終わっちゃったな。
DVDを片付けながらあたしに聞く翔矢。
「近いから大丈夫だよ。あたしの方こそ、遅くまでごめんね。」
「うちは全然大丈夫だから。気をつけて帰れよ?」
「うん…。」
翔矢……。
「…どした?」
あたしは、翔矢の目の前でうつむいて立っていた。
帰らなきゃいけない時間なのは解ってるけど、まだ帰りたくなくて…あたしは、翔矢のTシャツをキュッと握った。
「繭…?」
名前を呼ばれて顔を上げたあたしのおでこに、翔矢はチュッとキスをしてくれたんだ。
「…。」
「メールする。電話も。な?」
「…うん。あたしも。」
翔矢にたしなめられTシャツから手を離し、あたしは暗くなった道に足を踏み出した。
思ったより暗くなっていた外を見て、翔矢はまた送ろうかと言ってくれたけど、あたしはそれを断って家に向かった。
映画観てーーー終わっちゃったな。