君と私の秘密の恋



「触るぞ」



そんな声が聞こえ、次の瞬間優しい手の温もりが頭に乗った。




「・・・っ、楓く・・・っ」

「平気か?」

「ごめんなさい・・・っ、私・・・っ。やっぱり・・・」




震える。
身体が。

でも、楓くんの手の温もりが少しずつ、私を落ち着かせてくれる。




「梨乃!?どうしたの!」




更衣室から出てきたまひろが驚いて声をあげ駆け寄ってくる。
まひろにも、心配かけちゃった。




「・・・ナンパ。ナンパされてたんだ」




亘の声が聞こえる。
亘も、いてくれてたんだ・・・。




「ナンパ!?ごめん!先に行ってなんて言ったから・・・」




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