君と私の秘密の恋
「今日は、私が側にいるから安心してね」
「はい」
「社長と二人で、大丈夫だった?本当は梨乃ちゃんの方に私の方がいいかと思ったんだけど、社長が自分が言い出したことだからって」
「あ、はい。大丈夫でした」
そういえば・・・。
怖い、とは思わなかった。
ドキドキ緊張はしたけど。
それはモデルをすることに対しての緊張のように思えたし。
KAEDEのためにって意気込んでたからかな。
余計なこと考えなくてすんだのかも。
「じゃあ、準備しちゃいましょうか」
「は、い」
「大丈夫よ、肩の力抜いて」
安心させるように郁美さんが笑う。
私は固くさせた身体を動かし頷いた。
こんなので大丈夫なのかな。