君と私の秘密の恋
KAEDEは深く息を吐く。
「仕方ねぇな。無理だと思ったらすぐやめるからな」
「うん!」
「そうでなくちゃな」
社長さんはそう言って頷いた。
もしかして、狙い通り?
「あの、なにかもめごとですか?」
「ああ、いや、なんでもないんだ。撮影始めようか」
一人のスタッフが心配そうに声をかけてくるのを社長さんが対応する。
そして、撮影が始まることになった。
KAEDEと二人、カメラの前に立つ。
緊張で手が震える。
「おい」
「う、ん。大丈夫」
「はぁ・・・」
KAEDE、飽きれちゃってるかな。
私、頑張らなきゃ。