君と私の秘密の恋


「ほんと、お前。そのヘラヘラな顔、他の奴にみせんなよ」

「え?他の奴って?」

「俺以外の男、平気にならなくていいからな」




ムスッとした表情を浮かべそんなことを言われる。
え、ど、どういう意味?

自分の都合のいいように解読しようとする自分の脳を必死に否定する。




「そ、それって、どういう意味・・・?」

「・・・この件が終わったら、ちゃんと言う」

「えっ?ちゃんとって、楓くん?」




顔を反らしてそそくさと行ってしまう楓くん。
ちょっと、そんなはっきりしてほしい。

こんなモヤモヤしたままなんて、嫌だ!



喜んでもいいものなのか。
私の勘違いなのか。



どっちなの、楓くん!





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