君と私の秘密の恋


後日、楓くんから結論を出したと連絡があった。
会う覚悟を、決めたのだと。



それを聞き、私は一人ソワソワしていた。
でも、もし違ったら・・・。
楓くん、ものすごくがっかりしてしまうんじゃ。

そんなことを一人モヤモヤと考えたりして。


楓くんのお母さん。



でも、子どもを捨てるような酷い人には見えなかったのに。
人は見かけによらないという事なんだろうか。





そんなスッキリしない日々を過ごして一週間後、今度は社長さんから楓くんの母親を捕まえた、と連絡が入った。
私はすぐに事務所に向かう。
社長さんと落ち合って、疑問を投げかける。




「捕まえたって・・・」

「またビルの前をうろうろしていたみたいなんだ。橘がちょうど見つけて別の場所に連れている」

「そうなんですね」




そうだよね。
KAEDEによく似た人がこの場にいて、もしスキャンダルとかになったら困る。





< 141 / 169 >

この作品をシェア

pagetop