君と私の秘密の恋


「・・・そうだな」



楓くんは私を見て微笑んだ。
私はその笑顔を見て、嬉しくて笑顔を作る。



楓くんの笑顔。



きっと、社長さんもこんな笑顔を見たいんだよね。
これからきっと、こんな笑顔がたくさん見れるよね。


普段も、KAEDEとしての仕事でも。




「楓!」

「・・・俊」



外で待っていると社長さんが追い付いた。
社長さんは楓くんに近づき、温かい視線を向ける。




「よく、頑張ったな」

「・・・っ、ガキ扱いすんなよ」



楓くんは照れ臭そうに社長さんが頭に乗せた手を払った。
それでも、社長さんは嬉しそうに笑っていた。



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