君と私の秘密の恋
2
どこに言ったら会えるだろう。
事務所は、今大変なことになってるだろうか。
もしかしたら、報道陣が駆け付けているのかな。
私は携帯を取り出し、ダメもとで楓くんにかけた。
しばらくコールして諦めようとしたその時、コール音が途切れる。
―もしもし
「か、楓くん!?」
―ああ。そうだけど、お前学校は?
「そんな事より、会いたいの!会えない?今、やっぱ忙しい?」
―・・・ああ、いや。忙しいのは俊とか橘さんとか。俺は別に。今事務所にいるから、裏口から入ってきて。警備員にはいっておくから
「あ、ありがとう。すぐに、行くね」
走りながらで息が切れ切れになりながら捲し立てるように話す。
楓くん自身はとても冷静だったけど。
私は一層走るスピードを速めて楓くんの事務所へと急いだ。