君と私の秘密の恋
「楓くん、そう言えばどこに住んでるの?」
「ん?ああ、今までは一人暮らししてた。来週から住み込みでカメラマンの勉強始めるんだ」
「え、そうなの?」
これから知っていくこと。
解り合っていくこと。
まだまだ多いのかもしれないね。
「それまでは、わりかし時間あるから、デートするか?」
「え!する!」
「迎え行くな」
「うん。楓くん、車持ってるの?」
「一応。安い奴だけどな」
たくさんの楓くんを知っていって。
その度にどんどん好きになっていく。
好きがたくさん重なって、高く高く大きくなっていく。
好きがたくさん集まると、今度はどんな感情になるのかな。
「楽しみ」
楓くんの隣に、ずっといるよ。
END