君と私の秘密の恋
私はゆっくり起き上がった。
楓くんとこんなにたくさん話せてうれしかった。
笑顔まで見れたし。
満足感に浸っていると、不意に影ができた。
え?
と不思議に思い顔をあげると、近づいてきた楓くんの顔。
触れそうになる唇に、一瞬にしてフラッシュバックを起こした。
「いやぁ!!!」
思い切り突き飛ばした胸。
楓くんは数歩後ずさりバランスを崩した。
私の膝の上からカメラがカシャンと音を立てて落ちた。
ガクガクと震える身体。
恐怖が身体を支配する。
「お、い・・・?」
戸惑ったような楓くんの声が聞こえた。