君と私の秘密の恋
「そういや、夏休みなのか・・・」
「あ、うん。毎日休みだから、ソワソワしちゃう」
本当なら、日曜以外もここに来たいし、現実に来てもいるんだけど。
最近は、楓くんがいないとつまらなくてすぐに帰るんだ。
前までは誰かがいるなんて考えもつかなかった。
一人になりたかったし、一人がよかった。
でも、今は。
「楓くんと会える、日曜日が待ち遠しいの」
「・・・バカじゃねぇの」
「本気だよ」
誰も好きにならない。
そう言った楓くん。
私の事を好きになって、なんて言えないけど。
でも、誰の事も好きになれないなんて寂しいよ。
私も、同じだったから。
楓くんに出会うまで、誰も好きになんかなれないって思ってた。
でも、楓くんに出会って、好きになって。
今は、本当によかったって思える。
だからこそ。
楓くんにも・・・。
なんて。
私がそうだったからって、楓くんもそうかなんてわからないのに。