君と私の秘密の恋
2
水着姿は恥ずかしくて、上にパーカーを羽織った。
外に出ると、亘と楓くんはもう待ってくれていた。
亘と楓くんが並んでる・・・なんか、へんな感じ。
タイプの違う2人。
明るく熱血漢な亘とクールで冷静な楓くん。
「おまたせー!」
まひろが明るい調子で声をかけた。
「じゃあ、いくかっ!」
亘がそう答え、私たちは歩き出した。
私は後ろを歩いている楓くんの横に駆け寄る。
「楓くん、今日はありがとう」
「別に」
「楓くんと海に来れてよかった」
「・・・あんた、平気なの?」
楓くんが私を見る。
私は楓くんと目を合わせると、一度ギュッと唇を噛みしめる。
そして、前を見据えた。