Another Milk tea.




人が沢山いる。


でかい荷物を持つ人。
小さい荷物を持つ人。


そして俺の目の前にいるやつ。



「海斗、マジで行くんだな」


「今更っ」


今日、海斗は日本を発つ。
見送りは俺と修矢と結衣。


本当はもう1人呼びたいけど…
今頃、卒業式の最中か海斗の部屋にいるはず。


雛那チャン…
ここに来たら泣くよなー。


「海斗、向こうで美味しい食べ物があったら送ってね♪」


「おいおい、俺は向こうへ行ってもお前に何か食べるものを与えるのか?」


「トーゼン!
海斗が居ない間、私たちが雛那ちゃんの護衛をするんですから」



結衣…
護衛って何だ?護衛って。


海斗も俺と同じことを思ったのか「はっ?」という顔をしている。



「海斗が居ない間に雛那ちゃんに変な男の人がつかないように守るの」



あー、そう言うことね…






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