Another Milk tea.




規則正しく目覚まし時計が鳴る。



3月3日


雛那ちゃんの誕生日。


そして、
俺と雛那ちゃんが一緒に過ごせる最後の日。



何で今日が学校なのかなー?

学校じゃなかったらゆっくり話せたかも知れないのに…



そんなことを考えながら俺は隣の部屋見た。


―――――まだ起きていない。


確認が終わると少し笑えてくる。



誕生日まで遅いか…
雛那ちゃんらしいな。


昨日まで大学へ行っていた。
まあギリギリ間に合って良かった。


間に合わなかったら俺はどうなっていたんだ?

もしかして向こうに持っていけとでも…


―――――――最悪だ。




その時、向こう側の窓が勢いよく開いた。


俺の顔は一気に綻ぶ。






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