秘密の2人
朝8時。


今日も時間通りに妃の家に着く。


インターフォンを鳴らすと同時に、出てきたのは妃。



「おはよう。美月」


「おはよう。妃」



朝の挨拶を済ませ、学校への通学路を歩く。



「ねぇ、美月。数学の課題、やった?」


「もちろん。・・・もしかして、妃。やってない?」


「ちょっと難しくて・・・」


「いいよ別に。学校ついたら見せるから」



他愛もない話をしながら、学校への道のりを歩く。


すると、すぐそこに学校が見えた。


校門をくぐると、クラスメイトに会う。



「おはよー!今日も2人、仲良しだね!」



クラスメイトの東雲霞さん。


明るく元気な、運動神経抜群の少女。


最近、何かと気にかけてくる。



「おはよう。東雲さん」


「うおっ!朝から美少女たちの微笑が眩しい!!」



朝からハイテンションで話す彼女を見ると、とても羨ましく思える。


・・・どうしてだろう。



「じゃっ、教室でね!」



そう言って、走り去ってしまう。


元気な彼女を見ると、こちらも元気になってくる。
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