【短編】Love agains
 ピンポンっ!




 …うわ、なにこのお決まりのパターン。


 無視無視!!



 そんなあたしの思いとは裏腹に、それでも連打されるチャイム。




 ピンポン、ピンポン、ピンポン!!




 高橋くんもさすがにビックリしすぎて、あたしから離れていた。


「ちょっと、ごめんね…」


 慌てて髪を手櫛で梳かし、玄関に向かう。


 鍵をカチャリとあける。



「ねーちゃんっ、話がちがうよ!!」

 勢いよく扉を開いて入ってきたのは、紛れも無い弟。



「ち、千尋っ…」

< 27 / 62 >

この作品をシェア

pagetop