【短編】Love agains

　とりあえず、一件の流れを二人に説明した。


　千尋については、高橋くんの手前か文句も言わず納得してた。


　高橋くんはそれでも驚いていたけど、次第に打ち解けてきたようだ。



「ねーちゃん、いつから付き合ってんの？」


　冷やかすような弟の質問。



　いや、付き合ってはない…と思うんだけど。



　答えに詰まったあたしはチラリと高橋くんを見た。


だけど、ただ優しく微笑むだけで、彼は何も言わない。



　そんなあたしたちを不思議がるように見比べてくる千尋に、慌てて答えた。




「あ、あた、あたしたち職場の同僚よ～！？」


　多分、あたしの顔は引きつっていた。