【短編】Love agains
 追いかけてきた三毛猫とおなじ色の髪、ニット帽子を目深にかぶった女の子だ。

猫の頭をなでて、鈴を転がすように笑っていた。



 もう一匹、猫が増えた気がした。



「どこからきたの?」



 俺は2匹の猫に声をかけたんだ。


女の子はビックリして、ただ黙って悲しそうに笑った。



 見た感じ中学生か高校生なのに、ひどく大人びて見えた。



 透き通るようなかわいい声で俺に言ったんだ。


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