【短編】Love agains
 出会ってから1週間経っていた。

相変わらず、裕一の部屋でネコとともに暮らしている。



 食事は俺が作ってた。

もう、アレ以上黒こげはゴメンだからだ。



 嬉しそうに食べるネコを見ては、俺も作った甲斐があった。


 食事の後は二人で布団にもぐりこんで、ネコの髪をずっと撫でて眠る。


 一度だけ、たまらずいとおしくなっておでこにキスをした。

すると、ネコはピンクに染めた頬を俺の胸に擦り付けてきて、その体温で俺たちは眠りについた。



他にすることといえば、二人で散歩したり買い物行ったりするくらいで、暇な時は大体ネコの歌を聴いていた。


それこそTVなんか必要なかった。




 しかし、そんな日が続くなんて、俺は勘違いをしていたんだ……。


 ずっと放置してあった携帯電話が鳴り響いた。

ネコも気づいて歌をやめる。



「どうした、裕一」


 相手はこの部屋の住人、裕一だった。


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