すれ違い*Pure Love《1》





「いろいろありがとうってお礼のチョコだから。」


ずっとムスッとしている俺を宥めるように高野はまたそう言った。


義理チョコ。


お礼。


その言葉を聞いても、俺のモヤモヤはとれなかった。


義理チョコなら何で高野にだけ?


お礼なら何で高野にだけ?


何で高野は貰えるのに俺は貰えないの?


そんなわけのわからない嫉妬で頭がおかしくなりそうだった。






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