すれ違い*Pure Love《1》
『なぁ、高野…今、何時か知ってるか?』
「えっ…?11時25分くらい……?」
『だよな……時間、とっくに過ぎてんな…』
「そだよ…早く来いよ?」
『おぅ…』
電話を切ると何だかため息が出た。
何なんだ?
アイツ、何あんな落ち込んでんだ?
何なんだよ?
そんな風にごちゃごちゃ考えながら、早飛が来るのを待っていた。
しばらくしてやって来た早飛はいつもとは違って、何故だか無理して笑っていた。