すれ違い*Pure Love《1》
「早飛…」
お前、ずるいよ。
「その程度だよ…。俺の恋なんて……」
何だよ、その顔。
何て顔してんだよ?
その程度の恋ってなんだよ?
辛くて苦しくて。
切なくて虚しくて。
それでも諦めきれない程度の恋?
何なんだよ、それ。
意味、わかんねぇ。
俺と一緒じゃん……
もう何も言えなくて、俺は黙って早飛の隣を歩いた。
ため息を零しながら、自分のキモチを押さえ込もうと必死だったんだ――