すれ違い*Pure Love《1》
「気分って…。ずっとそれで断られてるしぃ〜。最近早飛冷たいよぉ。今日くらいいいじゃん!!ね?」
「面倒臭い。他のヤツと行けば?」
「えぇ〜。でも全然行ってないじゃん!!行こーよぉ〜!!」
何度断ってもしつこく誘ってくる。
ウザい。
本気でそう思った。
「ねぇ早飛ぉ!!」
「ごめん、本当ムリ。じゃ。」
最後にそう言うと、早足で教室を出た。
俯いていた顔を上げると、廊下のドア周辺にクラスの女子たちが固まって話していた。
その中に瀬川の姿を見つけた瞬間、反射的に目を逸らしてしまった。