すれ違い*Pure Love《1》
あれから数日。
刻々と迫るホワイトデー。
あの日からずっと心の奥がモヤモヤする。
ずっと悩んでいた。
思い切って告白すべきなのか…
止めておくべきなのか…
考えながらチラッと隣を盗み見る。
すぐ横にある瀬川の横顔。
真っすぐ黒板を見つめる顔が綺麗で、毎回見とれてしまう程だ。
席替えで瀬川の隣をゲットした瞬間はすっげぇ嬉しくて。
5日以上たった今でもそれは変わらない。
ただ、近くにいるからこそ、心の距離を痛感させられてしまう。
そのことがたまらなく切ない。
真面目に授業を受けているその真剣な顔を見つめながら、ふと思う。
瀬川はまだ塚田が好きなんだろうか?
それとも、もう吹っ切れてる?
俺が告ったらOKしてくれる…?