すれ違い*Pure Love《1》





「はぁ――………」


自分でも驚く程大きなため息が漏れて、前の席のヤツが一瞬ビクッと反応した。


何だかバカらしくなった。


期待してしまう自分が嫌だった。


だって、実際も何もないじゃん。


俺は完全に避けられているんだから…


誰が見たってわかる。





机と机。


間に空いたこの距離が証明してる。




















この恋は、叶わない…












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