すれ違い*Pure Love《1》
♪〜♪〜
しばらくボーッとしていると、携帯が鳴った。
「もしもし、高野?」
『あ、もしもし?あのさ、お前財布忘れてんぞ?』
「えっ、嘘!?」
慌ててポケットに手をつこっんでみると、入っていたはずの財布が入っていなかった。
「あ、ないわ……」
『床に落ちてたからさ。んで、瀬川が届けに行ったから。そんだけ。じゃあな。』
それだけ言うと、高野は一方的に電話を切ってしまった。