すれ違い*Pure Love《1》
「なぁ、陸、クリパやろうぜ。」
話し掛けてきたのは同じクラスの桜井 陽太。
ちなみに俺、高野 陸。
陽太とは中学のときからの悪友で、今でもその関係は続いてる。
「クリパって誰と?」
「俺、陸、早飛、後……塚田はダメだから太一とか?」
「待て待て。男だけでやんの?」
「え?……ダメか?」
陽太は首を傾げながらきょとんとした顔で俺を見てくる。
「はぁ?ありえねぇから!!」
「そぉかぁ?」
「あぁ、ありえねぇ。ってことで、アイツら誘おう。」