すれ違い*Pure Love《1》






――あの日…


私は教室で一人泣いていた。


窓の外、いつも見つめていた彼の後ろ姿を思い出す度、胸が苦しくなる。


叶わなかった片想い。


言えなかった“好き”って言葉。


幸せそうな二人の姿が目の奥に浮かんできて。


涙を拭うことすら忘れていた。






< 6 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop