すれ違い*Pure Love《1》
「久しぶり…」
「久しぶり。」
約束した神社前の公園に着くと、塚田クンはもうきていて、私に気づくとニコッと笑った。
「急にメール来たからびっくりした。
で……何?」
私が黙っていると、塚田クンの顔から笑顔が消えていった。
いろいろ言葉を探してみたけど結局見つからず、思い切って聞いてみた。
「何で別れようなんて言ったの?」
「………」
塚田クンは黙って俯いて話そうとしない。
何かあったんだと察した私は、また口を開いた。
「優はまだ塚田クンのこと好きなんだよ?塚田クンは好きじゃないの?」
しばらくすると黙っていた塚田クンが話しはじめた。
「優の友達が俺を好きって噂で聞いてさ……何か、何も知らないでその子傷つけてたのかなって思って…」
優の友達…?
塚田クンを好き…?
それってもしかして…
「私…?」
驚いてそう言った私に目もくれず、塚田クンは俯いたまま頷いた。