とっても天使な悪魔さん
「そうと決まれば早速名前を考えましょう‼︎いつまでも悪魔さんだと呼びずらいしね」


「え⁉︎僕に名前くれるの⁉︎
やったぁ‼︎そんなことしてくれた人初めてだよ」


「え、今まで名前なかったの⁉︎」


「…んー、天界にいた時はね、まだまだ下っ端悪魔だから特になかったの。
代わりにね、それぞれ“番号”がつけられててね」


「番号?」


「そう、番号。
僕の番号は428‼︎周りの悪魔からは428番って呼ばれてたよ‼︎」


「あ、悪魔って結構いるんだね」


「え、そこ⁉︎」


「え、だって400人もいるんでしょ?
多くても100人くらいだと思ってたー」

「あ、お母さんも」



「「あははー、だよねー」」


「えーと、確か今の悪魔人口は日本だけで1000人ちょっとだったかな?」


「…へー、1000人…

は⁉︎1000人⁉︎」


「うん!あ、でもまだ少ない方だよ‼︎

世界の悪魔人口ランキング第1位は
アメリカの24000人だっけな?」


「あ、悪魔ってそこら中にいるんだね」


「もちろん‼︎
あ、でも僕たちの姿は特定の人にしか見えないから安心して‼︎」


「そ、それってもしかして…」


「うん‼︎この街ではお姉ちゃんたちしか見えてないから‼︎神様があみだくじで決めてたよ‼︎」


「…へー」

神様すげー。

あみだで決めるんだね。



あれ?神様の意味なくね?

「お姉ちゃん、細かいこと気にしたら終わりだよ」


「お、おう…」


そういうもんなのか?
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