ずっと好きだったんだよ
その日の夕方――…
後片付けと明日の準備をしていた。
準備と言っても、机を綺麗に並べ直したりするだけなんだけど。
その時……
「栞、今日どうだった?楽しかった?」
めぐちゃんと栞の話し声が聞こえた。
「うん、楽しかったよ。――…った」
栞が何て言ったかは、はっきりと聞こえなかったけど。
だけど、すごく幸せそうな顔をしている栞を見て、
そりゃ、付き合い始めたばかりだから当たり前かもしれないけど、二人はすごく仲が良くて、幸せなんだろうな
そう思った。
だって……
私から離れた所にいる栞の幸せそうな顔だけじゃなく、私の目の前にいる悠也も、すごく幸せそうな顔をしているから……
悠也に彼女がいない時の“友達”という位置は、すごく良かった。
だって、女の子の中で私が一番悠也に近い存在だったはずだから。
でも、悠也に彼女が出来た今、“友達”という位置はすごく辛い。
だって、今も普通に悠也と陽輝、それに私と綺那の四人で話しているのだから。
悠也と栞が付き合った日から、私は悠也と距離を置こうとした。
綺那や陽輝は、そんな事を考えている私の事をわかっていたと思う。
だけど、何も知らない悠也は普通に話しかけてくる。
悠也は私の気持ちを知らないし、それに、悠也と私の関係は“友達”なのだから、普通の事なんだけど。
だから、距離を取ろうとしても、結局は距離を取れないでいた。
後片付けと明日の準備をしていた。
準備と言っても、机を綺麗に並べ直したりするだけなんだけど。
その時……
「栞、今日どうだった?楽しかった?」
めぐちゃんと栞の話し声が聞こえた。
「うん、楽しかったよ。――…った」
栞が何て言ったかは、はっきりと聞こえなかったけど。
だけど、すごく幸せそうな顔をしている栞を見て、
そりゃ、付き合い始めたばかりだから当たり前かもしれないけど、二人はすごく仲が良くて、幸せなんだろうな
そう思った。
だって……
私から離れた所にいる栞の幸せそうな顔だけじゃなく、私の目の前にいる悠也も、すごく幸せそうな顔をしているから……
悠也に彼女がいない時の“友達”という位置は、すごく良かった。
だって、女の子の中で私が一番悠也に近い存在だったはずだから。
でも、悠也に彼女が出来た今、“友達”という位置はすごく辛い。
だって、今も普通に悠也と陽輝、それに私と綺那の四人で話しているのだから。
悠也と栞が付き合った日から、私は悠也と距離を置こうとした。
綺那や陽輝は、そんな事を考えている私の事をわかっていたと思う。
だけど、何も知らない悠也は普通に話しかけてくる。
悠也は私の気持ちを知らないし、それに、悠也と私の関係は“友達”なのだから、普通の事なんだけど。
だから、距離を取ろうとしても、結局は距離を取れないでいた。