ずっと好きだったんだよ
「あれ?有沢?」


えっ?


香穂の先輩と一緒に私達を迎えに来てくれたのは、


「えっ?高橋先輩?」


高橋 櫂(たかはし かい)

高校の時の一つ上の先輩。

そして、男子バスケ部のキャプテンだった人。


「あっ、お、お久しぶりです!」


私はあまりにも驚いて、これでもかってくらい目を大きくし、慌てて挨拶をした。


「久しぶり。有沢、元気にしてたか?」

「はい!」


久しぶりに高橋先輩に会え、嬉しくて私は笑顔で元気に返事をした。


「この子、櫂の知り合い?」


私達のやり取りを見ていた香穂の先輩は、私と高橋先輩を見比べていた。


「あぁ、高校の後輩」

「そうなんだ。さっきちゃんと自己紹介出来なかったけど、俺、小林 大地(こばやし だいち)。よろしくな!」

「はい、よろしくお願いします」


そして、香穂を高橋先輩に紹介し、サークルで使っている部屋に連れて行ってもらった。


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