ずっと好きだったんだよ
7月に入り、試験があるからバイトはあまり入らず、勉強をしていた。

今までバイトを週5で入れていた私。

だから、普段は疲れて家で勉強をする事は少なかった。

それもあり、試験前の今、私は必死に勉強を頑張った。



試験も無事に終わり、8月に入ってすぐの事……

私達はサークルで海に来ていた。

普段、集まるのは数人なのに、こういうイベントになると、かなりの人数が集まるらしい。

まぁ、私も普段、あまり顔を出していないけど……


「おっ、有沢。ちゃんと来たな!」

「あっ、高橋先輩。お久しぶりです」


声をかけられ、振り返ると、笑顔の高橋先輩がいた。


「あの……。大地先輩は……」


私の隣にいた香穂はキョロキョロと辺りを探す。


「あぁ。アイツ、幹事だから忙しいんだ」


ホテルに着いた私達。

大地先輩は、それぞれに部屋の鍵を配ったりと大変らしい。


「ごめんなぁ」


そう言うと、高橋先輩はポンポンと香穂の頭を撫でる。


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