ずっと好きだったんだよ
「あっ!大地先輩!」


レストランの入り口には、大地先輩と高橋先輩が立っていた。


「どうしたんですか?」


私は、“なんでレストランに入らず、入り口にいるのだろう?”と思いながら聞く。

すると、


「香穂と奈緒ちゃんを待ってだんだ」


と、大地先輩はにこっと笑顔を見せる。

その言葉に、香穂はすごく嬉しそうな顔になる。


「じゃぁ、行こうか」


そう言って歩き出した大地先輩の後ろに私達はついて行った。


あっ、栞も来ていたんだ。


栞とめぐちゃんは男の先輩達と一緒にテーブルを囲んでいた。

そこの席を通った時、栞と目が合ったと思ったけど、すぐに逸らされてしまった。


何?

栞、どうしたんだろう……?


私はたまにしかいかないけど、サークルで会う時は、普通に栞と話していた。

だから、何かあったのかな?って思いながら、男の先輩達と楽しそうに話しているめぐちゃんを見る。

めぐちゃんは、私に気付き、にこっと笑ってくれた。

だから、私は笑顔で返したけど。


なんだったんだろう……?


空いている席が栞達の近くしかなく、私達はそこに座った。


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