ずっと好きだったんだよ
第五章
決意
10月にご飯を食べに行って以来、綺那とはたまに連絡を取って会ったりしていた。
だけど、悠也達とは連絡すら取っていない。
特に悠也から連絡がくるわけでもなく、私から連絡する事もなく……
でも、それでいいんだ。
だって、私は櫂の事だけを見るんだから。
私と櫂は、それなりに上手くいっていたと思う。
喧嘩だってした事はないし、本当に仲が良かった。
だから、私は櫂とこのままずっと一緒にいるんだと思っていた。
だけど……
やっぱり、私は悠也の事を忘れられないでいた。
櫂はよくポンポンと私の頭を撫でる。
そう、それは悠也が昔からよく私にしていたみたいに……
私は前に一度、聞いた事があるんだ。
それは、櫂の部屋でゆっくりしている時の事。
その時も、ポンポンと櫂に頭を撫でられていた。
「ねぇ、それ癖?」
「何が?」
「その……、頭をポンポンってするの……」
「ん?……あぁ、癖なのかな?ごめん、奈緒、嫌だった?」
「う、ううん。嫌ってわけじゃないんだけど……」
そう言いながら、私はどう答えるか迷った。
だけど、悠也達とは連絡すら取っていない。
特に悠也から連絡がくるわけでもなく、私から連絡する事もなく……
でも、それでいいんだ。
だって、私は櫂の事だけを見るんだから。
私と櫂は、それなりに上手くいっていたと思う。
喧嘩だってした事はないし、本当に仲が良かった。
だから、私は櫂とこのままずっと一緒にいるんだと思っていた。
だけど……
やっぱり、私は悠也の事を忘れられないでいた。
櫂はよくポンポンと私の頭を撫でる。
そう、それは悠也が昔からよく私にしていたみたいに……
私は前に一度、聞いた事があるんだ。
それは、櫂の部屋でゆっくりしている時の事。
その時も、ポンポンと櫂に頭を撫でられていた。
「ねぇ、それ癖?」
「何が?」
「その……、頭をポンポンってするの……」
「ん?……あぁ、癖なのかな?ごめん、奈緒、嫌だった?」
「う、ううん。嫌ってわけじゃないんだけど……」
そう言いながら、私はどう答えるか迷った。