ずっと好きだったんだよ
私が社会人になって、5年目の夏――…


ある日、高校3年の時のクラスの同窓会のお知らせのハガキが届いた。

私は綺那とご飯を食べに行った時にその話をした。

綺那は専門学校を卒業してすぐ、ネイルアートのお店で働き出した。

そして、今では店長だ。

ちなみに、私は今、副店長として働いている。

仕事の終わる時間がだいたい同じ私達は、こんな風によくご飯を食べに行ったりしている。


「ねぇ。同窓会のハガキ来た?」

「あぁ……。でも、土曜でしょ?私、無理だわ」

「えぇー!綺那、無理なの?」


まぁ、サービス業の私達。

土曜日だから、休めないだろうとは思っていたけど。


「奈緒は休めたの?」

「店長に話すだけ話してみたら、休みくれるって。それに、次の日も遅番にしてくれた」


私の職場はアットホームで、ちゃんと言えば、そういう事は店長がシフトを上手く調整してくれる。


「でも、綺那が行かないなら、どうしようかな……」


一人で行ってもなぁ……

っていう気持ちがあった。

そりゃ、高校3年の時のクラスはみんな仲良かったし、みんなと会うのも久しぶりだし、会いたいと言えば会いたいけど。

でも……


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