ずっと好きだったんだよ
「フラれたら、フラれたよ。そりゃ、高校の時は“無理して諦めなくてもいい”って言ったよ?だけど、奈緒、いつまで悠也の事を引きずっているつもり?いつまでも気持ちを引きずるんじゃなくて、ちゃんと気持ちにケジメをつけて、前に進みなよ」

「う……、うん」


そうだよね……

いつまでも悠也の事を想っていても仕方がない事は、私だってわかっている。

他の人に目を向けなきゃ、とも思っている。

思っているから、付き合ったりもするけど、結局、その人を悠也と比べてしまっている。

このままじゃ、ダメだよね……


「……わかった。頑張って、気持ち、伝える……」


私はドキドキしながら、その日を迎えた――…





そして、8月のある土曜日――…


綺那が来られないから、私は一人で同窓会の会場へ向かう。


今日、悠也が来ていたら、気持ちを伝えて、ケジメをつけるんだ。

そう自分自身に気合を入れて……


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