ずっと好きだったんだよ
「なんで?」
唐突に“好きな人はいるのか”と聞かれた悠也は、萌実に聞き返す。
「“なんで”って……。いやぁ、だって、悠也、どんなに可愛い子に告白されても全部断っているでしょ?だから、なんでかなぁ?って思ってね」
萌実は私にチラッと視線を向け、その後、悠也に視線を戻し、にこっと笑って答える。
「今までは部活を頑張りたかったし、それに夏の大会が終わったら、受験だろ?そりゃ、女に興味がないわけじゃないけど、もし彼女が出来ても、遊ぶ時間がないから」
「ふーん、そっか……」
悠也の答えに、萌実は残念そうな顔をした。
「それに、付き合うなら、好きな人と付き合いたい。誰でもいいわけじゃないし。だから好きな人以外から告白されても付き合う気ない。って、今、その好きな人はいないけどな」
そう言って、悠也は、ははっと笑う。
“好きな人がいる”と悠也に言われるよりかはいいんだけど。
付き合うなら、好きな人と付き合いたいよね。
悠也の言う気持ちはわかる。
わかるんだけどさ……
“今、好きな人がいない”って事は、私が気持ちを伝えても無理って事。
そりゃ、私も告白して上手くいくなんて思っていないけど。
って、まぁ、それ以前に私に告白する勇気なんてないんだけど……
そんな事を考えていると、さらに悲しくなってくる。
唐突に“好きな人はいるのか”と聞かれた悠也は、萌実に聞き返す。
「“なんで”って……。いやぁ、だって、悠也、どんなに可愛い子に告白されても全部断っているでしょ?だから、なんでかなぁ?って思ってね」
萌実は私にチラッと視線を向け、その後、悠也に視線を戻し、にこっと笑って答える。
「今までは部活を頑張りたかったし、それに夏の大会が終わったら、受験だろ?そりゃ、女に興味がないわけじゃないけど、もし彼女が出来ても、遊ぶ時間がないから」
「ふーん、そっか……」
悠也の答えに、萌実は残念そうな顔をした。
「それに、付き合うなら、好きな人と付き合いたい。誰でもいいわけじゃないし。だから好きな人以外から告白されても付き合う気ない。って、今、その好きな人はいないけどな」
そう言って、悠也は、ははっと笑う。
“好きな人がいる”と悠也に言われるよりかはいいんだけど。
付き合うなら、好きな人と付き合いたいよね。
悠也の言う気持ちはわかる。
わかるんだけどさ……
“今、好きな人がいない”って事は、私が気持ちを伝えても無理って事。
そりゃ、私も告白して上手くいくなんて思っていないけど。
って、まぁ、それ以前に私に告白する勇気なんてないんだけど……
そんな事を考えていると、さらに悲しくなってくる。