ずっと好きだったんだよ
「そっか。どうする?まだ予約まで時間があるけど。ちょっと外をブラブラするか?」

「うん、行く!」


私が笑顔で返事をすると、悠也も笑顔を返してくれる。

そして、悠也はコーヒーを飲みほし、私達はカフェを出る。

今、街はイルミネーションでキラキラしていてすごく綺麗だ。

いつもは仕事帰りに一人で見ているけど、それを悠也と一緒に見られる事が嬉しかった。


「綺麗だね」

「そうだな」

「今年は悠也と一緒に見られて嬉しい」


今日はクリスマスイブ。

悠也と一緒に過ごせる嬉しさで、テンションが上がっている私は、いつもより素直になれた。

すると、悠也は繋いでいる手をぎゅっと握って、


「奈緒がそういう事を言うの、珍しいな」


悠也は意地悪そうな顔をしながらも、すごく嬉しそうに笑った。

私達はゆっくりとイルミネーションの中を歩き、悠也の予約してくれたお店に向かった。

それは、ビルの中にあるお店。

そして、案内された席は、


「綺麗……」


夜景が一望出来る窓際の席。


「喜んでもらえてよかったよ」


悠也は優しい顔をして夜景に見とれる私を見ていた。

そして、私達は夜景を見ながら、運ばれてくる料理を味わった。


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