ずっと好きだったんだよ
「私、一回家に帰ってから、悠也の家に行くって言わなかったっけ?」

「うん、わかってる。家に帰ってからだと遅くなるし、そんな遅い時間に奈緒を一人で歩かせたくないから、迎えに来た」


悠也にはいつも「遅くなる日は連絡しろ」と言われている。

「迎えに行くから」って。

だけど、いつも悪いからって思って、私は例え遅くなっても悠也に連絡出来ないんだけどね。


「ずっと待っていてくれたの?」


今日はまだ早く終わったけど、閉店後にミーティングや勉強会をする事もある。

まぁ、そういう時は、前もってやる事が決まっているけど。


「あぁ」

「ありがとう」


何時に終わるかわからないのに、待っていてくれた悠也の優しさが嬉しかった。


「じゃぁ、とりあえず、奈緒の家に行くか。荷物、取りに帰るんだろ?」

「うん」


私は頷くと、悠也の車に乗った。


私の家に着き、お泊りセットと、朝にラッピングをしたチョコとプレゼントを取りに行き、悠也の車に戻る。

そして、ご飯を食べていない私はコンビニに寄ってもらってから、悠也の家に向かった。


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