ずっと好きだったんだよ
「俺も、今、それを言いに来たんだ!アイツらも同じグループになるなら、お前ら二人がいいって言ってたし。じゃ、決まり!俺、アイツらに言ってくるわ」


そう言って、てっちゃんは悠也達の元へ戻った。


「奈緒、よかったじゃない。哲もたまには使えるね!」


綺那はにこっと笑う。

悠也が、“同じグループになるなら、私達がいい”と言ってくれた事がすごく嬉しい。

そんな些細な事でも、私は嬉しい気持ちになれる。


てっちゃんが悠也達の元へ戻り、同じグループになる事を伝えたらしく、周りにいた女の子達から


「えぇー!!」

「でも、有沢さんと栗原さんなら仕方ないか」

「だよねー。仲良いもんねー」


同じグループになれなくて、残念そうな、でも、あっさりと諦める声が聞こえた。

私達が悠也達と一緒のグループになってもよかったんだ。

文句を言われるんじゃないかって、ちょっと思っていたから、私はホッとした。


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