ずっと好きだったんだよ
そして、一瞬黙って、何か考えていたかと思うと
「よし、決まり!今度の休みに買い物行こう!」
拒否権がないくらいな勢いで私を見る。
だけど、
「でも、私、たいてい部活だよ?」
「あっ……」
綺那は部活がある事を忘れてたみたい。
「うーん……。でも、午前中だけの日とかあるでしょ?」
どうしても、私をコーディネートしたいらしく、綺那は諦めない。
「ある事はあるけど、でも、綺那、デートとかバイトは?」
綺那は中学から付き合っている彼氏がいる。
「あぁ、もういいの。もう別れるだろうし。それにバイトも毎日入ってるわけじゃないから大丈夫。ね?だから、行こう!」
綺那は“別れる”なんてどうでもいい事のように、サラッと言った。
「えぇっ!?何で?仲良かったでしょ?」
「うん。前は、ね。でも、もういいの」
「いやいや、よくないでしょ!」
当の本人は何でもないように落ち着いているけど、私は心配になった。
「大丈夫、大丈夫!」
慌てている私に、綺那は笑顔を見せる。
それは、無理してって感じもなく、普通に笑っているけど……
綺那は“大丈夫”って言うけど、心配だな。
「おーい!お前ら、置いてかれるぞー!」
声のした方を見ると、バスの窓から悠也が顔を出していた。
今日は、クラスごとにバスに乗って、目的地まで行く。
周りを見渡したら、ほとんどの人達がバスに乗っていた。
だから、私達も慌ててバスに乗り込んだ。
「よし、決まり!今度の休みに買い物行こう!」
拒否権がないくらいな勢いで私を見る。
だけど、
「でも、私、たいてい部活だよ?」
「あっ……」
綺那は部活がある事を忘れてたみたい。
「うーん……。でも、午前中だけの日とかあるでしょ?」
どうしても、私をコーディネートしたいらしく、綺那は諦めない。
「ある事はあるけど、でも、綺那、デートとかバイトは?」
綺那は中学から付き合っている彼氏がいる。
「あぁ、もういいの。もう別れるだろうし。それにバイトも毎日入ってるわけじゃないから大丈夫。ね?だから、行こう!」
綺那は“別れる”なんてどうでもいい事のように、サラッと言った。
「えぇっ!?何で?仲良かったでしょ?」
「うん。前は、ね。でも、もういいの」
「いやいや、よくないでしょ!」
当の本人は何でもないように落ち着いているけど、私は心配になった。
「大丈夫、大丈夫!」
慌てている私に、綺那は笑顔を見せる。
それは、無理してって感じもなく、普通に笑っているけど……
綺那は“大丈夫”って言うけど、心配だな。
「おーい!お前ら、置いてかれるぞー!」
声のした方を見ると、バスの窓から悠也が顔を出していた。
今日は、クラスごとにバスに乗って、目的地まで行く。
周りを見渡したら、ほとんどの人達がバスに乗っていた。
だから、私達も慌ててバスに乗り込んだ。