ずっと好きだったんだよ
第三章
気持ちの変化
7月に入ってすぐ、私の家の近所にある神社で夏祭りが行われる。
中学生の頃は、毎年、私と萌実、悠也と陽輝の四人で一緒に行っていた。
だけど、中学の卒業式の日から付き合い出した萌実と陽輝。
今年の夏祭りは、萌実と陽輝は二人で行きたいだろうと思っていた私は、そのお祭りに行くか迷っていた。
6月のある日――…
部活が午前中だけだったある日曜日、私は綺那と買い物に出掛ける。
その時に、近所の神社でお祭りがある事を話した。
すると、
「それ、絶対に悠也を誘いなよ!で、その時に今日買った服を着ていきな!!」
綺那は目をキラキラさせて、そう言った。
そんな綺那を見ていると
「ねぇ……。綺那、楽しんでない?」
そんな気がしてきた。
っていうか、服を選んでいる時から、綺那は私で楽しんでいる感じがあったけど。
「そんな事ないよ。まっ、いつもと違う奈緒の姿を見て、悠也がどんな反応をするかは楽しみだけどね」
“そんな事ない”とか言いながらも、綺那は本当に楽しそうだった。
中学生の頃は、毎年、私と萌実、悠也と陽輝の四人で一緒に行っていた。
だけど、中学の卒業式の日から付き合い出した萌実と陽輝。
今年の夏祭りは、萌実と陽輝は二人で行きたいだろうと思っていた私は、そのお祭りに行くか迷っていた。
6月のある日――…
部活が午前中だけだったある日曜日、私は綺那と買い物に出掛ける。
その時に、近所の神社でお祭りがある事を話した。
すると、
「それ、絶対に悠也を誘いなよ!で、その時に今日買った服を着ていきな!!」
綺那は目をキラキラさせて、そう言った。
そんな綺那を見ていると
「ねぇ……。綺那、楽しんでない?」
そんな気がしてきた。
っていうか、服を選んでいる時から、綺那は私で楽しんでいる感じがあったけど。
「そんな事ないよ。まっ、いつもと違う奈緒の姿を見て、悠也がどんな反応をするかは楽しみだけどね」
“そんな事ない”とか言いながらも、綺那は本当に楽しそうだった。