ずっと好きだったんだよ
「あぁ、その予定にはしているけど。でも、お前らはどうする?いつも一緒に行っていたから、今年も一緒に行くか?」


陽輝は多分私に気を利かせて、いつもの事のようにそう言ったけど。


「最近、デートしてないんだから、二人で行きなよ。ねっ、悠也?」


陽輝の……、というか、私達バスケ部の練習が、ほぼ毎日あるから、萌実は「あんまり会えない」と言っていた。

私と萌実は家が近いから、私の部活が終わってからでも、お互いの家を行き来していたけど。

だから、私は萌実と頻繁に会っている。

その時に、陽輝にあまり会えていない事を聞いていた。

まぁ、連絡はちゃんと取り合っているみたいだけど。


「あぁ。陽輝はデートしてこいよ」


そう言った悠也の言葉に、


「じゃぁ、私らもデートする?」


私は勢いに任せて、冗談っぽく言ってみた。

だけど、私の心臓は、すごい早さでドキドキしていたけど。

悠也がなんて答えるか、私はドキドキしながら待つ。


「えぇーっ!俺はぁー!?」


だけど、てっちゃんが慌てて会話に入ってくる。

私は自分の事がいっぱいいっぱいで、なんでてっちゃんがあんなに慌てていたのか、この時は気にならなかった。


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