ずっと好きだったんだよ
「えぇー。てっちゃん、行きたいの?」
私は嫌そうな顔をして、てっちゃんを見る。
半分冗談で、半分本心。
私とてっちゃんは、いつも冗談を言い合ったりして騒いでいるから、こんな事を言っても、ちょっとでも本心が混ざっているなんて、きっと悠也は気付かない。
「ヒドッ!俺も一緒に行く!!で、でさぁ……」
そこまで言うと、てっちゃんはまたモジモジしはじめた。
「もう!なんなの!!さっきから、なにモジモジしてんのよ!」
「奈緒、落ち着けよ」
さっきからモジモジしている目の前の男、てっちゃんに苛立ち始めた私は、悠也に宥められる。
「その日さ、綺那も誘って祭りに行かないか?」
「えっ?綺那?」
悠也の口から“綺那を誘う”と言われ、
何で?何で綺那?
もしかして、悠也……
なんて思ったけど、私の視界に入るてっちゃんの顔がさっきより赤くなった事に気付き
「あぁ、うん。誘っておくよ」
笑顔で答えた。
悠也が綺那を誘って欲しいんじゃなくて、てっちゃんが綺那を誘って欲しいんだって事がわかり、私はホッとした。
私は嫌そうな顔をして、てっちゃんを見る。
半分冗談で、半分本心。
私とてっちゃんは、いつも冗談を言い合ったりして騒いでいるから、こんな事を言っても、ちょっとでも本心が混ざっているなんて、きっと悠也は気付かない。
「ヒドッ!俺も一緒に行く!!で、でさぁ……」
そこまで言うと、てっちゃんはまたモジモジしはじめた。
「もう!なんなの!!さっきから、なにモジモジしてんのよ!」
「奈緒、落ち着けよ」
さっきからモジモジしている目の前の男、てっちゃんに苛立ち始めた私は、悠也に宥められる。
「その日さ、綺那も誘って祭りに行かないか?」
「えっ?綺那?」
悠也の口から“綺那を誘う”と言われ、
何で?何で綺那?
もしかして、悠也……
なんて思ったけど、私の視界に入るてっちゃんの顔がさっきより赤くなった事に気付き
「あぁ、うん。誘っておくよ」
笑顔で答えた。
悠也が綺那を誘って欲しいんじゃなくて、てっちゃんが綺那を誘って欲しいんだって事がわかり、私はホッとした。