ずっと好きだったんだよ
入学式の時、悠也の事を見て“カッコイイ”と萌実は騒いでいた。
だから、萌実は悠也の事を好きなんじゃないかって思っていた。
なんとなくでも、自分の気持ちを自覚した私。
この気持ちを萌実に話すか迷ったけど、私は自分の気持ちを正直に話した。
だけど、
「奈緒にも好きな人が出来たんだー!嬉しいよ!」
と、萌実はすごく喜んでいる。
今まで、私の口から“好きな人が出来た”なんて聞いた事がないから、萌実はすごく嬉しそうにしていた。
「で、でも……。萌実は悠也の事が好きなんじゃないの……?」
だけど私は、萌実に自分の気持ちを正直に話したけど、“萌実と同じ人を好きになってしまった。どうしよう”という気持ちでいっぱいだった。
「はぁ?何でそうなるの?私、そんな事、言ったっけ?」
私の言葉に萌実は“何言ってるの?”という表情になる。
「えっ?だって、入学式の時から悠也の事、カッコイイって言ってたし……」
「ん?……あぁ、言った。言ってたね!でも、私、“カッコイイ”とは言ったけど、“好き”とは言ってないよ。奈緒、そんな事、気にしてたの?」
初めて出来た好きな人。
気持ちに気付いたばかりだし、付き合いたいとかそんな気持ちはない、というか、そういうのはよくわからないけど、萌実と同じ人を好きって事は、萌実と私はライバルになるの?
小学生の頃から仲の良い友達と気まずくなるのは嫌だな、とか、私の頭の中はそんな事ばかり考えていた。
だから、萌実は悠也の事を好きなんじゃないかって思っていた。
なんとなくでも、自分の気持ちを自覚した私。
この気持ちを萌実に話すか迷ったけど、私は自分の気持ちを正直に話した。
だけど、
「奈緒にも好きな人が出来たんだー!嬉しいよ!」
と、萌実はすごく喜んでいる。
今まで、私の口から“好きな人が出来た”なんて聞いた事がないから、萌実はすごく嬉しそうにしていた。
「で、でも……。萌実は悠也の事が好きなんじゃないの……?」
だけど私は、萌実に自分の気持ちを正直に話したけど、“萌実と同じ人を好きになってしまった。どうしよう”という気持ちでいっぱいだった。
「はぁ?何でそうなるの?私、そんな事、言ったっけ?」
私の言葉に萌実は“何言ってるの?”という表情になる。
「えっ?だって、入学式の時から悠也の事、カッコイイって言ってたし……」
「ん?……あぁ、言った。言ってたね!でも、私、“カッコイイ”とは言ったけど、“好き”とは言ってないよ。奈緒、そんな事、気にしてたの?」
初めて出来た好きな人。
気持ちに気付いたばかりだし、付き合いたいとかそんな気持ちはない、というか、そういうのはよくわからないけど、萌実と同じ人を好きって事は、萌実と私はライバルになるの?
小学生の頃から仲の良い友達と気まずくなるのは嫌だな、とか、私の頭の中はそんな事ばかり考えていた。